Environmental Preservation & Beautification
タクシー部門、ハイヤー部門の各社は、旅客輸送におけるエネルギー使用の合理化を適切かつ有効に実施し推進することで、交通エコロジー・モビリティ財団より「グリーン経営認証」を取得しました。地球環境への配慮を行いこれからも継続的な環境保全活動を続けてまいります。
グリーン経営認証とは、交通エコロジー・モビリティ財団が認証機関となり、グリーン経営推進マニュアルに基づいて一定のレベル以上の取り組みを行っている事業者に対して審査の上、認証・登録を行うものです。
当社が掲げるSDGs一つ、環境保全に関する取り組みの大きな一歩としてカーボンオフセットLPGを導入しました。
カーボンオフセットLPGは従来の化石燃料由来の液化石油ガス(LPG)に代わり生産から燃料消費までの輸送を含めて工程で発生する温室効果ガス(CO₂)排出量を実質ゼロにすることができるLPGと位置づけられています。アストモスエネルギー株式会社とパートナーシップを結ぶことにより協力してCO₂排出量削減に取り組みます。
タクシー業界は輸送業界全体でもCO₂排出量の約7%を占めるとされ、ハイブリッド車やEV車の導入が進むなかでもCO₂排出が課題になっていますが、今回の取り組みでは年間で316.8tのCO₂削減を見込んでおります。
対象車両には特別ラッピングが施されておりますので、タクシーご用命の際はカーボンオフセットLPGで走行する車両に乗って、私共と一緒にCO₂排出量削減に取り組みましょう。
ハイヤー事業部では、「燃料電池車両」を導入し、環境改善に取り組んでいます。
燃料電池車は、水素で作った電気で走行するので、排出するのは「水」だけという究極のエコカーです。さらにエンジンがない分、走行音も静か。
まだ2台の導入ですが、これからも住みやすい社会を創るために積極的な導入を心掛けます。
福島県の磐梯檜原湖において、通称「森のくまさん」と呼ばれる周遊バスを運行し、地元住民の足として長年、ご利用いただいておりました。このバスの燃料は、家庭やペンションなどから収集した「天ぷら油」を精製した自動車燃料を使用し、一酸化炭素が発生せず、燃費も良いため、地球温暖化の要因とされる二酸化炭素の排出量が少ない環境に優しく、エコツーリズム推進地区である裏磐梯を象徴するバスとして愛されておりました。(2020年 運行終了)
ホテル部門では、東京ガス株式会社熊谷支社との共同プロジェクトを実施しておりました。それが国内初となる「再生可能エネルギーを活用した建物間融通型エネルギーの面的利用」です。このシステムは、東京ガス熊谷ビルの屋上に設置された太陽熱収集器により温められた温水を、熱融通導管を通じてホテルに送ることで、ガスや電気などの光熱を利用せずに熱源を確保できるというものです。これにより、大幅な省エネルギー・省CO2を実現しました。(2022年 プロジェクト終了)
ホテル部門の試みとして始めたのが「グリーンカーテン」の導入です。これにより室内に入り込む熱を抑制するとともに、植物の持つ水分が蒸散することで周囲を冷やすなどの効果を発揮します。 また省エネ・熱環境緩和はもちろん、周辺地域への緑化・環境問題に対する再認識の手掛かりになると考えております。導入はまだまだ微量ですが、これからも皆様と豊かな日本で過ごせるよう、更なる導入を目指しております。